C4g2JIlb’s blog

「あなたの感情はどこから?」

カウンセリング

 

 私は、今年の2月から週に一回カウンセリングに通っている。最初に行き始めたきっかけは、どうしようもできないことが自分の中に多くて心のダムがいっぱいになっていたことや親友に勧められて、だ。何気ない気持ちで初めて見たものの、通い始めて多くのことが理解できたし、自分は強い子だと思って生きてきていたから、こんなに弱い存在だと思っていなかった。自分自身が自分の気持ちを理解してあげずに生きてきてしまっていた。一番印象に残っている言葉がある。「あなたには、感情がない。」

 なぜ感情・気持ちがうまれないのか、それは親子関係に始まる。私は一人っ子で世間的に見れば人並みではあるが幸せな家庭に育ってきた。いまだに、あなたを見てると幸せな家庭に育ってきたことが良く分かります。なんていわれることもある。そんなことを言われるたびに「本当にそうだろうか」と自分の中には疑問が残る。自分もついこの間まで、一般家庭よりも愛情を受けて育ててもらったと感じていた。し、そう見えるようにふるまってきていたかもしれない。私の両親は身体障害がある。その点では特別な家庭に育ってきた。親は私を守ってくれるものではなく、私が守らなければならなかった。そのように子どもながらに勝手に背負って生きてきたのだ。仕方ない、周りの人にも男の子でたくましくてよかったね、なんて言われてきたのだから。私は、誰かに愛されるという経験はあまりしてきていない。両親は愛情を一身に注いで育ててくれた。しかし、それは少し注ぎ方が違ったのかもしれない。結局は親のことを守るのは自分だった。親を喜ばせるのも悲しませるのも自分。だから、私は自分の気持ちを考えることよりも先に、相手のことを考えてしまう。相手ありきの存在なのだ。(だった。)カウンセリング先生には、ケアテイカ―はアイデンティティにはなりえないよと言われた。誰かのためにすることが私のアイデンティティとして育ってきていたのかもしれない。自分の気持ちを心の奥底に沈めてまでも。親子関係とは複雑で単純で。子どもにとって親は唯一無二の存在で、影響は少なからず大きい。

 このような関係の中で、私はいま愛されることを求めている。誰かに大切にされることを心の奥底で望んでいるのだろう。しかし、そのような経験をこれまでしてこなかったせいか、愛されることを拒んでしまう自分もいる。自分でもよくわからない。

でも、カウンセリングに通い始めてとてもよかったと思う。自分の心をさらけ出すことはとても苦しいしきつい。できれば自分の気持ちを考えずに生きた方が楽かもしれない。でもこうやって、あえて自分の感情を文字に起こしてみようと思えたのもカウンセリングを続けてきたからである。このブログは、リハビリであり訓練であり育て直しでもあり、まあ簡単に言えば自己満足の塊のようなものだ。でも、自分が手が動く限り続けようと思う。カウンセリングもまだまだ終わりそうにない(笑)

 

 両親のことに関してはとても尊敬しているし、五体満足な私よりも立派な生き方をしている。誰の力も借りずに、二人で子どもを育て上げ大学まで通わせている。頭は上がらない。しかし、私は両親の育て方が立派だったとは全く思わない。今はまだそれだけのことしか思えない。そんなもんである。